ニコニコ動画の人気動画、ブームの裏側について語ってみた。

ニコニコ動画でブームになった動画にはひとつの謎がある。それはなぜ流行したのかということ。クオリティが高いから?面白いから?いや、そもそもどうやったらニコニコ動画のランキングにランクインするのだろうか?そんなことを中心に人気動画の秘密について語ってみた。とりあえず今回は元々東方の話をすることがメインだったので東方の動画の話からになります…。

よく訓練されたオタク(仮)さんとの対談、コミケ参加など。





訓練されたオタク(仮)さんから東方動画の話題を、ということで東方動画再生数のランキングのリストを手渡された。
 訓「こちあえずコレをなぞっていけば話題に事欠かないかなと。」

ニコニコ動画ランキング工作

つるぺったん
 訓「つるぺったんが一位か…。」
私「ああ、これ明らかな工作ですね。(身もふたも無い言い方w)」
 訓「え、そうなの?」
私「ええ、一時期ず〜っとランキング一ページ目(100位以内)にあって。」
 訓「ずっとあるのはおかしいなw」
私「あれはみんなで工作しているというのが暗黙の了解で、ああまた(100位以内に)あるよって。それがネタになっていたくらい。そんな感じで再生数が伸び続けてるんですよ。中毒者も多いでしょうね。」


ニコニコ動画の影響力、ジャンルを問わず。

東方ファンタCM
私「東方ファンタCM…これ数日のうちにあっという間に再生数が伸びて、元ネタ漫画を描いた人のサイトのカウントもすごいことになってました。」
 訓「それは結構ニュースサイトで取り上げられていたね。漫画にCMの音声つけただけなのに、その宣伝効果がえらい違うなぁ…。」
私「私もびっくりしたんですが。これがきっかけで元ネタ漫画のサイトの人も知名度が上がったわけですよね?」
 訓「ニコニコに動画という形式であげればどうにでもなるし、とりあえず目に付くようににはなるわな。」
私「最近私のサイトでも紹介しているのがニコニコ動画で作られたゲーム。」
 訓「ミクゲーム(ロックマンX風アクションゲーム「ミックマンX」)ね。」
私「そうです。ミクゲームもそうだし、ニコニコ文花帖とか。音楽、ゲーム問わず動画にすればみんな見てくれるよねってノリですね。」


2ちゃんねるキャラ→東方キャラ

すべらない話
私「すべらない話…これ面白かったですね。なかなかいいアイディアだなって。お笑い番組の音声でキャラだけ置き換えるという…。」
 訓「最近はさ…東方っていうか、キャラ単体なんだよな。」
私「その件なんですけど、以前は2ちゃんねるキャラでアニパロやネタFLASHが作られていて、それが今では東方キャラに置き換わっている感があります。」



私「昔は

  1. 2ちゃんねるでスレッドが立つ
  2. ネタやAAが作られる
  3. FLASHで動画化
  4. ニュースサイトで紹介される
  5. みんなが見る、ネタが周知される

という流れだったんですが、今は、まず動画ありきなんです。動画があって『こういうネタ(アニメ、キャラクター)が流行ってるな』とみんなが知って、それをMADにするみたいな流れなんですよ。それをニコニコ動画で見る。そしてそれが二次三次創作の呼び水になったりする。」
 訓「ホント、パロだアレンジだってノリはFLA板からごっそりニコニコに移行した感覚はあるね。」



以降東方動画、東方の話が続くので省略。東方動画、東方原作についてはまた別の機会に。



マイリストランキングを読む

マイリストランキング
私「そういえばマイリストランキング見てていつも思うことがあるんですが。あのランキングってマイリストに入れるとランキングがあがる、いわゆる投票制じゃないですか。」
 訓「まあそうだね。」
私「でも私はマイリスト使ってないんですよ。」
 訓「俺も使ってねーなぁ…。」
私「ですよね。実際そういう人多いんじゃないかなって。マイリスト登録数の上限も決まっているわけですし。だから、みんなに投票権があるのに、あのランキングに参加しているのはユーザーの一部じゃないのかなって思うんですよ。つまりマイリストランキングの実体は熱狂的なファンによる組織票合戦なのかなと。」
 訓「ああ、なるほどね。」
私「そういった勢力の中でまず思い浮かぶのが初音ミクアイドルマスターそして東方なんですよ。」
 訓「つまりあのランキングはそういった熱狂的なファンによる仕業だと?」
私「はい、そしてそういった熱狂的なファンはそのタグを毎日チェックしているんですよ。」
 訓「必ずマイリストに入れてるってわけね。」
私「そのタグの動画をチェックして良作を見つけたらすかさずマイリストに入れる。私の場合は東方。でもマイリストは使わずにはてブに登録してますけどw」



東方の知名度を考えると東方動画とか紹介し辛いなぁと思うことがある。 - GilCrowsのペネトレイト・トーク

私「…というわけで、東方動画がよくニコニコ動画のマイリストランキングの上位にランクインしてるんですけど…扱いに困ってるんですよ。」
 訓「え、なんで?普通に紹介すればいいじゃん。」
私「してます…。してますけど、あんまり多くなりすぎると東方ファン以外がついていけないわけですし。」
 訓「ああ、なるほど。」
私「正直、ネット上でどれくらいの知名度があるか計りかねているんですよ。ニコニコ動画の一部のファンだけが楽しんでいるのか、それともネット全体にファンがたくさんいるのか。東方動画にはてブが集まるのこともほとんど無いし。」



 訓「いやね、このリスト再生数のランキングだけどさ、なんで再生数にしたかっていうとニコニコ外のリンクからのクリック数は結構あると思うんだよね。だから、再生数はネット上の話題性を計る上での指針になるのかなと思ったんだけど。」
私「ただ…一人で何回も再生するリピーターもいますからね。上位のものはほとんどがそうですよね。」
 訓「あれ、でもループは再生数にカウントされないよね?」
私「はい、でも毎日通っている人がいるのではないかと。いわゆる中毒者ですね。つまり、動画の再生数が視聴者(ユニークウォッチャー)の多さをあらわしているのかどうかと言えば…わからない。かなり水増しされているような気がします。コメントランキングと似たようなものですね。」
 訓「ああそう。やっぱ当てになんないのかなぁ…。」
私「でも確かに外部からのクリック数も相当加味されているはずなので話題性を計ることはできるのかな?(イオシスえーりんは東方ファン以外にも人気だし)」



ニコニコ動画マイリストランキングにランクインへの流れ

チーターマン
私「ココで一つ、今までのニコニコ動画を振り返ってみるのもいいかなと」
 訓「う〜ん、でも俺は組曲ぐらいの頃にアカウント取ったからなぁ」
私「あ、そうなんですか?私は第2陣くらいの頃なんですけど。」
 訓「テニミュ陰陽師魔理沙エアーマン、あとは惰性で続いていった感じかな〜。あと、わかんないのが、チーターマンとかいきなりきたり…」
私「あれがわからない。」
 訓「いきなりはっぱ隊のPVが一位にきたりw あのへんが、マイリストランキングは水モノっていうか…」
私「流れが読めない。だから、マイリストランキングには組織表枠があって、その他にチーターマンみたいな突発枠があって…」
 訓「あれは一般層がマイリスト登録してるんだろうな。」
私「それで、ああいうのはみんなどこを参考にしてマイリストに登録してるのかなって不思議に思ってたんですよ。よく見つけてきたなぁって。あれは2ちゃんねるかどこかに情報源があるのかな?」
 訓「あそこのバックグラウンドがわからないよな。あれは一体どういう…」



私「スタンド・アローン・コンプレックス



 訓「(笑)」
私「今、思いついたんですがw みんな勝手に動き出して狙ったように同じ動画をマイリストに登録するw」
 訓「多分、本当に微細な流れでも、色々な要因が絡めば大きな流れになるってことなのかもしれないけどね。」
私「まず一ページ目(マイリストランキング100位以内)にあげるのが結構難しいと思うんですよ。そういった最初の『流れ』にもっていくのがどうやってるのかなって…。一ページ目に入りさえすれば、マイリストランキングをチェックしている人は結構いるはずだから、たくさんマイリストに登録されることは十分ありえる。」
 訓「考えられるのは、時間帯かな…。」
私「朝方見てたりするんですけど、朝のランキングはかなり流動的でそこで補足されれば一気にランキングが上がると思うんですよ。『6時(ランキング)リセットの時間帯』が狙い目なのかなと…。」
 訓「あとさ、『アカウント全開放の時間帯』。」
私「ああ、それもあるかもですね。」
 訓「あの時間帯を狙ってエンコードかけてる人いるんだよ。俺も上げたことあるけどさ、結構待たされるんだよね。」
私「アップロードのときエンコード待ち時間が結構あるらしいですね。あとは『みんなが帰宅する時間帯』かなぁ…。」



ニコニコ動画の人気動画、ブームの裏側

 訓「まあ、偶然のなせる業なのか…なんとも言えないな。それこそジャンル的な付加価値があればファンはみんなマイリスト登録するから埋もれずにあがってくるけど。」
私「組織表枠と突発枠の関係がどうなのかなっていうのがずっと気になってたんですけど。」
 訓「わからないねぇ…。」
私「読めない。やっぱり2ちゃんねるYouTube板とかにそういうスレがあるのかなぁ…?」
 訓「YouTube板って確かに人はいるけど…」
私「そういうところで補足している人たちがいるのかなとか。でも、昔ほど2ちゃんねるが情報源になるって感覚がないんですけど…。たとえば大手ニュースサイトで紹介されていきなりアクセスが倍増した…とかならわかりやすいんですが、チーターマンって大手ニュースサイトで紹介されて有名になったんでしたっけ?」
 訓「どうだったかな?それこそ、チーターマンの動画をうpした人なら流れがすべて分かるんじゃないかな。」
私「いや、わかんないと思いますよ。確かあれはうpから一週間くらい放置されて、それからヒットしたんですよ。そのあたりも不可解で…。*1
 訓「ネットで話ふれば、その流れをすべて知っている人に行き着くんじゃないかなぁ…。」
私「えぇ〜(疑)、いないと思いますけどねぇ。なんかみんな知らないんじゃないかって気がしてきましたよw 本当にスタンド・アローン・コンプレックスみたいな…個の消失w ネットの総意w ネット上の緩やかな流れを加速させる媒体はニコニコ動画w」


私「初音ミクに関しても同様に、どういった流れでブレイクしていったのかが分からないんですよ。ブーム初期のことを知らないので。」
 訓「そのあたりはOtomaniaさんだったら知ってるかもしれないね。初音ミク以前のボーカロイドも知ってそうだし。」




【補足】

チーターマン動画の後半のBMSの作者(韓国人)のコメントがきててびっくりした。韓国でもすでにチーターマンはネタ扱いで人気があったらしい。



…結局語っているだけで結論に達していませんw ということでニコニコ動画でブームになった動画のいきさつについての情報をお待ちしております。初音ミクチーターマンあたりはとても気になるところ。初期の陰陽師テニミュとかも今となっては気になりますね。



【追記】
↑では主に「ランキングを見てマイリスト登録」という流れについて論議しているが、「コメントが集まる→トップページに表示される→それを見てマイリスト登録」という可能性も考えられる。瞬間的にでも大量のコメントが集まりさえすればその時間帯はランキングに関係なく高頻度でトップページに表示されるので、ランクインしていない動画のブームの火種を作り出すことは可能かもしれない。

*1:最近の例で言うと「いいテーピングだ」がうp後一ヶ月経ってから突然ブレイクした。