この半年間、ネットでは驚くほどたいしたムーブメントが発生していない!

…気がする(コンテンツ系限定)。

ココを見たことがある人なら知ってるかもしれませんが、私は定期的に座談会(というより1 on 1の駄弁り)を開催(参加)しています。そのときこの半年を振り返って…てな感じでトークをしようと思ったら、あまりネタが無かったんですよ。これには困ってしまいました。


ハルヒ枠、MUSASHI

こういうときハルヒの年(06年)を思い出してしまいます。涼宮ハルヒの憂鬱MUSASHI -GUN道-がTV放送された年のことです。ハルヒはTVアニメとしては数年来のヒットを飛ばし、かなり印象深い年になりました(YouTubeとの関係も話題になった)。MUSASHIネタアニメとして話題騒然となりMADが大量に作られました。

  • ハルヒ:爆発的なヒットを記録、ほぼ一年中その話題で持ちきり。語りたがる人が続出。MADが大量に作られる。萌え系が多い。
  • MUSASHI:瞬間的にブームになる(ネタとして)。MADが大量に作られる。数ヶ月もすると忘れら去られる。

いい名前が思い浮かびませんが、これら2つのヒットパターンを07年に当てはめてみるとこんな感じ↓


「何でこんなのが流行っているの?」と言われ始めたらそれはブームが起き始めている証拠。何故これだけのブームになったか考察合戦*1が加熱し、興味ない人も「ナンダナンダ、ドーシタンダ?」と集まってきます。しかし、今年はいまだにそういう話を聞かない。



【関連リンク】

かく言う私も、去年は『初音ミク』と『らき☆すた』ついて思わず書いてました(しかも挑発的なタイトルでw)。らきすたも「面白いのかこれ?」っていう論議は結構盛んに行われていましたよね。

最近はてな界隈でらき☆すたの面白さが理解できないっていうエントリをよく見かけるようになったんだけど、私はそういったフェイズ(だれもが通る道)はすでに通過している。たとえつまらなかったとしても叩いたり、理解できないと声高に叫ぶこともない。ハルヒのときは人気者のやっかみのようなアンチ的な考えを持っていたけど、あのころに比べ若干大人になった(いや普通の大人はこんなアニメ見てないけど)

ニコニコ動画とらき☆すたはどんだけオタクを生産すれば気がすむの? - GilCrowsのペネトレイト・トーク

何達観してんだよお前w



08年は…

ということで、2008年前半を振り返ると、上記ハルヒ枠に当てはまるような凄いムーブメントはあんまり思いつかないのです。ボーカロイドも2007年から引き続きそれなりに人気ですが、もやはネットを席巻するムーブメントとはいえません。その大元ニコニコ動画もすでに「面白くなくなってきているのでは?」と主張する人たちも現れ始めています。…流れが速すぎる


…そう考えていくと、去年からニコ動の影響で新規ファンが大量発生し、例大祭ですごいことになっていた『東方』が今年前半を牽引したのでしょうか?…その考え方はちょっと無理があるような気がします。東方は東方の世界でおさまっているような印象ですし、逆にそれがムーブメントの持続力につながっている気がします。



踊る吉幾三線

前半のMUSASHI枠はIKUZOUでしょうか?w 華麗な一発屋ムーブメントぶりを発揮。いまだに関連動画は作られ続けています。画像は好きだった動画(元動画は削除されましたorz)



あと、忘れちゃいけないのが『ウッーウッーウマウマ(゚∀゚)』こちらもすでにブームはおちついた感もあるけれどもかなりの数のMADが作られました。前半の殊勲賞?



去年一年間がニコニコ動画を中心にあまりに激動だったから、『1年で数年分のムーブメントを消費してしまった』ような感覚があります。考えてみれば06年はYouTubeがブレイクした年ですし、07年はニコニコ動画がブレイクした年です。そういう環境の変化がないと、そう大きなムーブメントは期待できないのでしょうか?もしかしたら今年後半大きな環境の変化が訪れるのでしょうか?そろそろ今年も折り返し地点ですけども、これから刺激的なコンテンツやムーブメントが発生することを期待しています

*1:マーケティングがどうたらこうたら、オタクの感性がどうたらこうたら…等