【黒子のバスケ】緑間のオールレンジシュートはどこまで実現可能なのか?

バスケ漫画を検証する。

黒子のバスケ、TVアニメシリーズが始まり、にわかに興味が出てきたので原作を読んでみました。今まで現実vsバスケ漫画という観点でスラダンやあひるの空を検証してきましたが、今度の作品は何しろぶっ飛んでる技を使う連中がわんさかでてくる。どちらかというとテニヌならぬバヌケかなぁ…と。


でも、テニスの王子様は分身したり、対戦相手を観客席までぶっ飛ばしたり完全に人間離れしたプレーを連発しているのに対して、黒子のバスケは首の皮一枚現実とつながってるところがあると思います。というわけで、キセキの世代が使っている必殺技が現実でも可能かどうか検証してみました。



緑間のオールレンジシュートは可能か?

mido

キセキの世代の一人である緑間 真太郎が使用する技、コート上のどこからでも確実にシュートが入るオールレンジのシュート。この作品中最もクレイジーで、すこぶるぶっ飛んでるのがこの技。誰もが一度は考え付くが「流石にそれやったらアカンだろう」と思いとどまる……そんなラインを超えてきましたw どう考えても実現不可能な技ですが、まずこの技の存在を聞いて思い浮かんだのがNBAで今シーズン3度目のMVPを獲得したレブロン・ジェームスの超ロングシュートの映像。


kuro

作中でもこの映像について触れられてましたが↓がその映像です。




オールレンジがリアルで使われるとこんなシュールな状況になってしまうということですね。しかし、これは合成によるフェイク映像ということで流石にNBA選手でも難しいか……。と思いきやアメリカの大学にこんな選手が。




後にNBAプレーヤーになるケビン・ラブ選手のエンドラインからの超ロングシュートです。流石に緑間のようなワンハンドシュートではなく、確実に入るわけでもなく、偶然入ったと言った方が正しいと思いますが……。ただ、ハーフラインからであれば安定したシュート撃ってますし、ディフェンスがいなければ結構入るのかも。ちなみにこの選手、身長208cmで2010-11シーズンのリバウンド王でありながら3Pシュートも上手いという異色の選手です。

オールレンジシュートに挑戦


その後、ESPNのSports Scienceという番組で超ロングシュートの検証がされていました。ケビン・ラブ選手が超ロングシュートに再度挑戦するのですが、なかなか入らず、結局98本目にしてついに成功しました。NBA選手をもってしてもFG%は1/98でたったの1%。いや、現実的に考えてみれば1%でも入るのは驚きなんですが、確実にシュートを決める……には程遠い結果になりました。というわけでオールレンジのシュートを試合で使うのはやはり無理ってことでw


つうか緑間が現実にいたとしたら……

私ならこういうオフェンスを展開するね!

 <ワーワーバスケ>
      _
      ○
      ↑
      |
      | シュート! 
      |
      ○     ワー
   ○ ● ○    ワー
      ○

 ●:緑間
 ○:それ以外4人

緑間以外の4人で緑間囲んで肩とか組みながらひたすら緑間を守り、シュートを打たせ続けるセットオフェンス……とかなんとかw


余談ですが……

先ほどのフェイク映像でシュートを撃っていたレブロン・ジェームス選手も試合ではハーフコートラインあたりからのシュートは決めてますね。ハーフコートラインを越えたあたりからフェイダウェーとかしてますし…鬼ですね。



しかし、日本の高校生にこれだけ凄いシューターがいるとなるとNBAの選手は一体どんなレベルなのかと思ってしまいます。ただ作中で実在する選手の超ロングシュート映像に言及していて、「あれは合成だろ」「ありえない」と突っ込んでいるいうことは、黒子のバスケの舞台は現実とつながった世界に存在し、NBAでもオールレンジシュートを撃つ選手はいないということに……どんだけすげぇんだキセキの世代w

こんだけぶっ飛んだ世界観なら、NBAのシューターは当然のようにオールレンジでシュートを決めるし、ドライブで消えるのは当たり前、分身するわ、どんなシュートも吸い寄せるブロックするわ、むしろブロックやスティールで弾き飛ばしたボールがそのままシュートになるとか、波動球シュートやダンクで敵を観客席に吹っ飛ばす……みたいな世界であって欲しい所w



ちなみにレブロンの高校時代のプレーが映像が↓、何か本当に漫画の世界ですよね……。