ときめきメモリアル4のヤンデレヒロインは二股をかけられたヒロイン達の反逆の象徴か?

ネタバレ全開注意!!

反逆のヒロイン

yami

という記事が話題になっていたとき、二股(あるいはそれ以上)かけられたシリーズヒロイン達の怨念が具現化したキャラクターだ……と、勝手にそんな想像をしていました。いわゆる「ギャルゲヒロイン達のプレーヤーに対する反逆」ってやつです。それで一世を風靡したのが「スクールデイズ」でした。衝撃のラストはご存知の方も多いかと思います。


しかし、ときメモ4の幼馴染のヤンデレヒロイン大倉都子はそんな想像とちょっと違ってました。主人公(プレイヤー)が好き過ぎて「ときめきメモリアルのゲームシステムに反逆を起こすキャラ」だったのです。

ゲームシステムの破壊者

miya


都子は「幼馴染の友達キャラ(サポートキャラ)」として登場し、他女の子の情報(連絡先、好感度、爆弾発生状況)を教えてくれるというゲームシステムの根幹に関わるキャラです。しかしアプローチを続けることで「ゲームヒロイン」に昇格した後、あることがきっかけでヤンデレ状態になり、他の女の子の情報は教えてくれなくなります。
そしてここからが面白いのですが、都子は一定のシナリオをこなすと精神的に立ち直ちなおりときめき状態になるのですが、今後も主人公に対して女の子(都子の恋のライバル)の情報は教えないよ……と宣言するのです。


サポートキャラの不在……それにより例えば以下のような状況が発生します。

    1. 新しいキャラが出てきても連絡できない。(都子が電話番号を教えてくれないから)
    2. 新しいキャラをデートに誘えないので勝手に傷ついて爆弾を作られる。
    3. 爆弾を作られても爆弾除去(電話する)ができない
    4. あえなく爆発。悪い噂で全員の評価が激減する。
    5. しかし爆発しても、都子は「私はそんな噂気にしないから」と電話で優しい言葉をかけてきてくれる。

 

その他、都子のデートでは好感度の下がる選択肢はほとんど存在しない上、デートをすっぽかしても好感度がほとんど下がらない(らしい、未確認)。お邪魔キャラが他のヒロインと一緒に下校するのを妨害する等が発生します。それにより「他の娘と仲良くできない+都子の好感度は下がらない」状況になり、いったん都子がときめき状態に入ったらほぼ都子EDに直行です。要するに、都子はときめきメモリアルのヒロインのくせに完全にときめきメモリアルゲームデザイン(サポートキャラシステム、電話でヒロインに連絡するシステム、三択のデートシステム、爆弾システム等)を成立させなくするチートキャラだったのです。(しかも狙わなければ友達ポジションのままの安心設計w)

都子は「いつも私だけを見てくれる人」が好き

話を最初に戻すと、スクールデイズ等、通常のヤンデレは精神的に不安定な状態のまま「私だけを見て」とプレーヤーを恐怖に陥れ続けのですが、都子の場合、ヤンデレはあっさり克服する代わりに、今度はゲームシステムを破壊して「私だけを見て」とプレーヤーに訴えかけるキャラに変化するのです。


以上のコトに気が付いたとたん、そこまでして主人公をと結ばれたいのかと思い、無性に都子が愛おしくなりましたね。ある意味ヤンデレより厄介ですがw ときメモ4と同時発売の「ORIGINAL ANIMATION -始まりのファインダー-」で都子の紹介に好きなタイプは「いつも私だけを見てくれる人」というものがあるそうなのですが、なるほどそういうことなのかと。いやはや、ヤンデレで釣って、ゲームシステムを利用した(否定した)キャラクターメイクで落とす……この二段構えには終始感心しきりでした。

ちなみにヤンデレ状態の都子はかなり怖かったですw

普段のときメモシリーズとまったく違った雰囲気で最初はマジでどうなっちゃうの?と不安でした。反面立ち直ったときのギャップにはツッコミを入れざるを得なかったですw 立ち直った後もちょっとヤンデレ風味残して欲しかった。まあ、表面上立ち直った後も「私はそんな噂気にしないから」と電話で優しい言葉をかけつつ裏で噂話を焚きつけ続ける都子や黒魔術でお邪魔キャラを召還する闇子もとい都子を想像することで補完しましたが。今後のドラマCDなどでは黒都子ネタは入れて欲しいですw

追記

ヤンデレ状態から立ち直った後に、他の女の子の爆弾処理をすると…… 」

通りすがりさんのコメントより

吹いたw 全然立ち直ってねぇじゃねぇかwww さらに好きになりました。笑顔の裏の黒さが素敵w

その他感想とリンク


ときめきメモリアル4