「メールの文末の『w』って何なのかしら?」って聞かれたんだけど…

非オタとのコミュニケーション

私「そういえば気になってたんだけど、インターネットは結構やってるのか?割とネットの話とかはついてくるよな。普段は何見てるんだ?」
非「最近では『やる夫』のやつが面白かったな。」

非オタの友人と秋葉原のメイド喫茶に行ってきたwww - GilCrowsのペネトレイト・トーク

以前非オタの友人と秋葉原に行った話を書きましたが、今度は少し前に別の異文化コミュニケーションを体験したときの話を思い出したので書いてみます。非オタの友人は非オタだけどそれなりにネットなどを見ている人間。しかし、今回はネット事情などはまったく知らない女性の方です。


【登場人物】

  • 私:id:GilCrows、リアル一人称は俺
  • 先輩(以下:先):ネットとかには疎いヒト

先輩の疑問

先「ねえ、ちょっと聞きたいことがあるんだけど…。」
 私「ん?なんですか先輩。」
先「あのね、ケータイのメールのことなんだけど…最近文末に『w』が付いてる文章をよく見かけるの。これ…いったい何なのかしら?



…は!?



先「ずっと前から気になって気になってしょうがなかったんだけど、いまさら友達に聞くのも恥ずかしいし…。」




『w』…知らない人、まだいたんだ…






…と思ってハッとした。そりゃ、ネットやってなきゃ『w』は知らんだろう。『w』を知っていることが当たり前だと考えてしまった自分にドキリとしてしまったのだ。もう、自然に文末につけちゃうもんなぁ、『w』。無いと逆に硬すぎる文章だなぁと感じるときもあるくらいだし…。ということで、『w』について解説してあげた。



解答編

 私「あのですね…それは(笑)なんですよ。」
先「へっ!?」
 私「waraiの頭文字をとって『w』なんです。」
先「えぇぇぇぇぇえぇえぇ!!??」




めちゃ驚いてるwww




 私「もともとネットゲームなどで使われていた用語らしいです。(笑)って打つのがめんどくさくなったから略されたとか…。」
先「へぇへぇへぇ…95へぇ
…いまどき『へぇ』とか…しかも得点高いしw




先「知らなかったわ。驚きよ。」
 私「インターネットでは『w』を使っている人って結構多いと思うんですけど、先輩はインターネットは使わないんですか?」
先「ふふふ…。私って、こう見えて実は結構インターネットを使っているのよ!」
 私「どんなホームページを見ているんですか?」














yahoo!
先「Yahoo!とか。








だめだ…この人の『使っている』は、俺らの『使っている』と次元が違う…。





先「あと、友達に薦められてmixiも始めてみたわ。日記を見たり見られたりっていうのは今まで味わったことのない不思議な感覚ね。…交換日記に近いのかしら?」
 私「…でも、mixiでも文末に『w』をつけている人はいますよね。」
先「そう、そうなのよっ!だからずっと気になってたナゾが解けてすっきりしたぁ〜。ホント、ありがとう!」
 私「いえ、こちらこそ『w』の意味なんかで感謝される日が来るなんて思いもしませんでしたよ。」
先「私は『w』も『(笑)』も使わないけど代わりに絵文字や顔文字をよく使うわね。こんなの→『(^o^)v』」(←ケータイを見せる先輩)






『(^o^)v』←この顔文字を見た瞬間なにか薄ら寒いモノを感じたw ああ、なるほどケータイだとそうなるわけか…。同じ顔文字でもケータイとネットじゃやっぱりニュアンスが違うんだろうなぁ。こういう顔文字をナチュラルに使えるのがケータイ文化なのかな?



     / ̄ ̄\
   /   _ノ  \
   |    ( ●)(●)
.   |     (__人__)  俺らにはこっちのほうが
    |     ` ⌒´ノ   馴染むだろ、常識的に考えて…
.    |         }
.    ヽ        }
     ヽ     ノ        \
     /    く  \        \
     |     \   \         \
      |    |ヽ、二⌒)、          \ 

未知との遭遇

 私「俺はむしろその顔文字にカルチャーギャップを受けましたよ。」
先「え!?何で?」
 私「いや、まあ…。でも今、インターネットでいきなり『(^o^)v』なんて顔文字使ったらちょっとバカにした感じがあるかも。」
先「え、そうなの?」
 私「はい、『^^』←これが入った顔文字を使うと馬鹿にしている感じが出てきますね。他にも、今のインターネットであえて(笑)を使う場合、それは嘲笑の意味合いも含んでいることが多いんです。」
先「う〜ん、インターネットは奥が深いのね…。」




 私「そういえばこんなの知ってますか→『にしこり』」
先「…え?何これ?」
 私「ほら、松井秀喜がいるでしょ?」
先「あああああああぁぁああっ!本当だっ!凄い!!」
 私「ぷ 。←ボーリングをしている人」
先「えええええええぇぇぇぇぇえええ!!」
 私「てな感じで、文字を使った遊びが日々ネットで開発されているんですよ。」
先「なるほど〜。」
 私「さっき『w』について聞かれたとき、『orz』の意味を知らなくて聞かれたときのコトを思い出しました。流行り始めの頃は皆『orz』がどういう意味か分からなかったんですよね。」
先「ああ、私も最初何のことだかサッパリわからなかったの。知ってからは皆に教えて回ったなぁ(笑)」
 私「ははは(笑)」
先「『にしこり』と『ぷ』かぁ…。ふふふ、今度友達に教えてあげなくっちゃっ!」
先輩は笑顔でそう言った。多分今度も得意になって皆に教えて回るのだろう…。



でも先輩…



そのお友達もう知ってますって、多分。



応用編

その後、ネットで『w』について調べている先輩の姿を目撃した。

特に、マスメディア(おもに女性誌)の女性向けの特集にならうことがおしゃれであると考え、特集を鵜呑みにして気取っている女性を揶揄する言葉。実際はメディアに踊らされているとしか言えない状態であることが多いのだが、当人にはその自覚はない。

スイーツ(笑)とは - はてなダイアリー

先「なるほど…これが嘲笑の(笑)なんだ。」


躁状態で笑っているさまを表す。

wwwとは - はてなダイアリー

先「こんな、応用技まであるのね…。」



真面目に分析している先輩が面白すぎたw





☆  ☆  ☆





家に帰ってしばらくすると先輩から一通のメールが来た。



>今日は色々とネットのことについて教えてくれてありがとう、今度お礼に駅前の喫茶店でおいしいケーキご馳走してあげる。


…この人いつもこれだ。そんなこと言っておいて今まで一度も奢ってくれたことはない。というわけで私はすぐにこう返信した。



スイーツ(笑)


そして間髪いれずに返って来た先輩のレスは…













馬鹿にするなーwww





順応力高すぎて吹いたwwwww



今日の動画

以上、『ケータイ小説』でした(笑) 実話だけど。


文章中にあるように私が

『(^o^)v』←この顔文字を見た瞬間なにか薄ら寒いモノを感じた

のは多分私がケータイのメールに苦手意識を持っているからだと思います。結局、『w』知らないネットに疎い人を面白がって観察してたら、予想の斜め上を行く進化をされ、『順応力』が必要なのはむしろ私の方だと気づかされたのでした。スイーツ(笑)とか言ってる場合じゃない。





ということで、今日の動画は懐かしFLASH『携帯哀歌』です。メールが無い時代の話で本筋とはちょっと外れてしまいますが面白い。まるで自分を見ているかのようだ…orz