ラノベを楽しみ方が分からない人が「とらドラ!」を読んでみた。

物語を文章で読めないんです…orz

かがみ

らき☆すたのこなたはラノベよりアニメやマンガが好き。友人のかがみはラノベ大好き。かがみはラノベを強烈に薦めてきてオタクのこなたをもヒかせるという描写がでてくる。こなたはラノベは「想像するのがメンドクサイ」的なこと言っているのだけど思わず共感してしまった。こういうのをアニメ脳とでも言うのだろうか。私の場合はそもそも小説は読まない。読めない。新書みたいな文章は結構さらっと読めるけどどうも物語は苦手。「情報」はすすんで吸収しようとするけど、「物語」には興味がない症候群



ちょっと前には「撲殺天使ドクロちゃん」を読んでみたけど、独特の弾けっぷりについていけず。古本屋でたまたま見つけた「涼宮ハルヒの溜息」も読んでみたけど、途中でめんどくさくなって投げ出した。振り返ってみてどちらもアニメを見る→原作というルートがダメだったんではないかなぁと分析してみた。もうアニメを見て脳内で映像化されているのに、あえて文章で読む気力がない。私には文章を味わうという能力が欠如している(ハルヒのほうは結構面白い語り口だとは思ったけど)。


とらドラ!を読んでみた。

とらドラ
とらドラ! - Wikipedia
そんな私ですが「とらドラ!」が結構読めていることに驚いている。マンガ化されていたのを立ち読みして気になっていたところ、表紙のイラストにやられて買ってしまった。

  • 未映像化、どんどん脳内映像が再生される
  • 思わずニヤニヤしてしまう直球ラブコメ
  • イラストがかわいい(かーずSPのバナーの絵の人らしい)
  • よみやすい文章

まず、手乗りタイガーと恐れられているヒロインの「逢坂大河」のビジュアルからはシャナやルイズを思い出さざるを得ない。ミニサイズ+ツンデレ+ロングヘアー(+オーバーニー)はもはやラノベ的定番テンプレなんでしょうか?主人公のことを「犬」呼ばわりまでしてますw なんか釘宮ボイスでJ.C.STAFFあたりがアニメ化しそうな気もしますが、気のせいでしょう。ツンデレっ娘に罵倒されたりするのが好きな人にはオススメです。



ストーリー的にはお互い別々の人が好きで、お互いの恋路がうまくいくように協力していくうちに…的ラブコメ。まさに直球ど真ん中。ラノベ=ファンタジーっていうのが自分の中にあった固定概念でしたが(かなり偏見かも)これはファンタジー要素はほぼナシ。その代わりコレでもかってくらい思わずニヤニヤしちゃうラブコメ要素が満載。キャラクター、特にヒロインの大河が強烈なドジっ娘で突拍子もない行動をとるので気になってページを読み進めてしまう。なんかおてんば娘の保護者的視点で読んでる感覚になってくるw 主人公の「高須竜児」も非常に面倒見が良くて、不器用かつ「良妻」振りがほほえましい。



なんだかんだいってすでに第二巻の半分まで読んでしまいました。個人的には快挙です。頭空っぽにして読めるので、ラノベはファンタジー要素(設定)が多くて読むのがメンドクサイとか思っている人にはオススメです。あと、やっぱりラノベはアニメ化されていないものがベターかもと思いました。自分で脳内映像を再生する楽しさがあるし、脳内声優設定も出来るw アニメ化されたら、それはそれで楽しめると思いますし。


ラノベに興味がない人にラノベを薦めるには

ラノベを読んでみてアニメ、マンガとラノベの違いはというと…う〜ん?…難しいのですけど、ラノベスローフード的なのかなとか思いました。よく味わいながら楽しめる。アニメは30分一本勝負、マンガもその日のうちに読みきるのが普通だけど、ラノベはちょっとづつ分けて読んでいく楽しみもある。「萌え」という感情もかなり増幅されていたのを感じました。それがあのニヤニヤ感なのかなと思います。すげー胸キュン(死語)しましたしw



私のようなラノベを読まない人間にラノベを勧める際は、有名だしアニメ化してるから読みなよと、「涼宮ハルヒの憂鬱」や「ゼロの使い魔」を薦めるのではなく、自分が面白いと思ったもの、その人が好きそうなジャンルを薦めるのがよいと思います。そちらのほうがよりラノベの楽しさが伝わる!…かも。イラストレーターで薦めるのもわりとアリかもしれません。ただし、かがみみたいに押し付けすぎるのは問題ですがw